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メゾン・クリコ創業者の妻であり二代目の経営者『マダム・クリコ』にちなみ、女性の活動を称える『ビジネスウーマンアワード』が開催されました。
この記事のポイント
- マダム・クリコは19世紀初頭にビジネス面で活躍した稀有な女性
- ビジネスウーマンアワード:株式会社メディヴァ代表取締役の大石 佳能子(おおいし かのこ)氏
- ニュージェネレーションアワード:株式会社シナモン代表取締役CEOの平野 未来(ひらの みく)氏

未来を切り開くビジネスウーマンを表彰
MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社(東京都千代田区神田神保町)の取り扱いブランド ヴーヴ・クリコは、1972年 より世界27カ国350名以上の女性の活動を称えてきた「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワード」を2019 年9月12日(木)T-LOTUS Mにて開催しました。
日本では今年2回目となる本アワードは、近代初の稀有なるビジネスウーマンであり 『ラ・グランダム(偉大なる女性)』と称えられるマダム・クリコに敬意を表し、独自の視点で審査したビジネスウーマンを選出しています。
アワードセレモニーでは受賞者2名を発表。他に類のないアイデンティティと創造力によってヴーヴ・クリコ の発展に寄与した“マダム・クリコ”を体現する女性に贈られる「ビジネスウーマン アワード」は、医療業界の常識にとらわれない発想で医療や介護の海外展開、予防・治療・介護と多面的にヘルスケア業界全般を改革し、震災などの被災病院の再生にも携わっている株式会社メディヴァ代表取締役の大石 佳能子(おおいし かのこ)さんが受賞。
マダム・クリコの持っていた大胆さ、勇敢さを体現、ビジネスにおける新規性をもって将来のさらなる活躍が期待される女性に贈られる「ニュージェネレーション アワード」は、 「ホワイトカラーの業務効率化」をテーマに人工知能に関連するプロダクトやコンサルティング開発に取り組む株式会社シナモン代表取締役CEOの平野 未来(ひらの みく)さんが受賞しました。
出典:PRTIMES
ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワードについて
ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワードは、近代における女性起業家の先駆けであり、シャンパーニュ界の偉大なる女性 「ラ・ グランダム」として称えられるマダム・クリコ(1777~1866年)の革新的精神と偉業をたたえ、メゾン ヴーヴ・クリコ創業200周年となる1972年に創設されました。
これまで、「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワード」は、マダム・クリコと同じ革新的精神を持つ世界中のビジネスウーマンの活躍を応援し、世界27ヵ国で350人以上に授与されてきました。
そして今日、世界中の優れたビジネスや活動を称賛する賞としてその地位を確立し、未来を切り開く女性リーダーのモチベーションとなるべく活動を続けています。
夫に先立たれたのちの1805年、若干27歳にしてメゾン経営を引き継ぎ、決意の証として未亡人(ヴーヴ)の名前をブランドに刻んだマダム・クリコは、持ち前の大胆さと革新的な感性もってその商才を遺憾なく発揮、メゾンを国際的な発展へと導きました。
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「ビジネスウーマン アワード」の選考基準
マダム・クリコを体現する女性
起業家精神:ローカルビジネスの創業者/リーダー、先駆者的なアプローチ、ビジネスの洞察力、ダイナミズム、革新性、大胆さ、不屈の精神を通じて、成功を支える原動力となった人
経済的な成功:自身の仕事や活動内容で、経済的なインパクトを与えているか、もしくは期待できること
企業の社会的責任:環境対策、企業福祉、従業員の多様性、コミュニティーのスキーム/関係性など、責任のある持続的なビジネスの実践に真摯に取り組んでいること
ロールモデル:モニタリング、人材育成、限界を押し広げる力、他の人にモチベーションを与える能力、同僚/従業員、とりわけ女性たちと築く関係性
グローバル性:日本の枠を超えたビジネスを展開し、グローバルな活躍をしている、国際的な賞を受賞している
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「ニュージェネレーション アワード」の選考基準
マダム・クリコが持っていた革新性、大胆さ、勇敢さ、即座に行動を起こすという価値観を反映
起業家精神:今日のマーケットのギャップを最大限に利用し、ビジネスに革新的な提案やアプローチをもたらしている創業者。大胆不敵なアプローチを示している
革新性:クリエイティブなヴィジョンや革新性を現実的なビジネスモデルに変化させる能力を示している
企業の社会的責任:責任ある部品調達、コミュニティーへの関わり、業界のパートナーシップなど、責任のある持続的なビジネスの実践に真摯に取り組んでいること
新規性: AIなどのテクノロジー、スタートアップなど新しい業態などへの挑戦している
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マダム・クリコ(バルブ=ニコル・ポンサルダン)について
マダム・クリコは1777年にランスで生を受けました。
社会的地位のあるバロン・ニコラス・ポンサルダンの娘であったことから、当時の伝統的な道徳や価値を土台とした優れた教育を受けることができました。
1798年、彼女はメゾン・クリコの創設者であるフランソワ・クリコと結婚します。
フランソワはシャンパーニュ造りにおける知識と自らの情熱をまだ若かったマダム・クリコと共有していました。
彼女がこの時を夫の傍で過ごしたのは、マダム・クリコがメゾンの管理を担えたからでした。
その後、1805年にフランソワが早過ぎる死を迎えます。
女性がビジネスの世界で重要な役割を果たさなかった時代に、彼女はあえて、情熱と決断力で引き受け、会社のトップに就任しました。
マダム・クリコの性格は、大胆かつインテリジェント、という2つの言葉で要約できるかもしれません。
彼女は訪れる新しいチャンスを一つ一つ手にします。進んでリスクを取り、かくしてビジネスを世界各地で展開していきました。
自分の造るワインの品質のこととなれば妥協はせず、新しい生産技術を完成しました。
「ルミアージュのテーブル」(動瓶台)を発明し、シャンパーニュを澄んだものにしただけでなく、初のブレンド法によるロゼのシャンパーニュを誕生させたのです。
彼女の同業者はその貢献を認め、彼女をシャンパーニュ地方の「ラ・グランダム」(偉大なる女性)と呼んでいました。
出典:ヴーヴ・クリコ
まとめ
マダム・クリコにちなみ、活躍する女性にフォーカスした表彰。
ワインからはちょっと逸れた話題でしたが…女性の活躍機会も増えて欲しいですね。
