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【価格別】ワインを美味しく保存するためのワインセラーの選び方とおすすめセラー10選

投稿日:2019年9月26日 更新日:

ワインセラーの選び方とおすすめ10選

せっかくワインを楽しむなら、しっかり保管して美味しく飲みたい!

その上ではワインの保管方法は非常に重要で、できればワインセラーでの保管が理想です。

 

この記事では、ワインをしっかりと保存するための

  • ワインの保管ルール
  • ワインセラー選びのポイント
  • 価格別のおすすめワインセラー

について紹介していきます。

 

 

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ワインの保管ルール

ワインセラーの前に、そもそもワインを保管する上で気をつけたいポイントを簡単におさらいします。

  • 温度:15℃前後が理想。30℃以上は絶対NG
  • 乾燥:長期保存の場合には劣化の原因
  • 直射日光(光):ワインを酸化させる原因
  • 振動:輸送時の振動、冷蔵庫の開閉などが蓄積すると劣化の原因

これらの理由から、ワインの保管にあたっては『短期なら冷蔵庫でもOK、長期ならワインセラーが好ましい』です。

詳しくは以下の記事で解説しています。

 

 

ワインセラー選びのポイント

上記保管ルールを踏まえながら、実際にワインセラーを選ぶ上では以下の3つのポイントが重要になってきます。

  • 冷却方式
  • 保管本数
  • 加温機能

以下の章でそれぞれについて詳しく解説していきますが、その前に一番重要なことを一点。

それは、デイリーワインに無理に高いセラーを買う必要はないということ。

 

高級ワインを長期熟成するならまだしも、普段飲むワインにそこまでコストを掛けても劇的に味が変わることはありません。

専用の保管場所を用意しているだけで90点で、あとは本数の問題とか、設置場所とか、

 

ポイント1.冷却方式

ワインセラーには、主に3種類の冷却方式があります。

それぞれ異なる特徴があるので、目的に合った方式のものを選ぶと良いでしょう。

 

ペルチェ式

メリット
  • 安価な割に高性能
  • 騒音・振動が少ない
デメリット
  • 冷却能力が低く、室温が25℃以上だと庫内の温度が上がることも
  • 耐久力がやや劣(最近のものは改善され耐久年数10年以上のものも多い)

半導体の特性を利用して冷却する方式のワインセラー。

価格と性能のバランスが良く、振動も少ないので入門用ならとりあえずペルチェ式を選んでおけばOKです。

 

ただし、真夏に空調のない部屋に設置する場合には庫内の温度が設定よりも高くなる可能性があります。

(一般的には室温-15℃までの冷却機能なので、室温35℃だと庫内20度まで上がる可能性あり)

 

とはいえ『だからダメ』という訳ではありません。

室温のまま放置しておくくらいなら20℃の方が100倍良いですし、朝晩の変化に比べれば15℃⇔20℃の変化なんてたかが知れています。

長期熟成するのには向かないが、デイリーワインなら全然OKという認識で問題ありません。

 

熱吸収式(アンモニア式)

メリット
  • 寿命が長い
  • 騒音・振動が少ない
デメリット
  • 冷却能力が低く、室温が25℃以上だと庫内の温度が上がることも
  • ペルチェ式よりも割高で、コスパがイマイチ

冷媒にアンモニアを使い、気化熱で冷却する方式のワインセラー。

ペルチェ方式同様に振動が少なく耐久性も高い優秀な方式なのですが、コスパが微妙なため国内のセラーにはあまり採用されていません

安価なものはペルチェ、高価なものはコンプレッサー、と棲み分けされてポジションを失っている感じです。

 

コンプレッサー式

メリット
  • 冷却力が強い
  • 消費電力が少ない
デメリット
  • 振動・騒音が比較的大きい
  • 入れられる本数に対して本体が大型

冷媒を使った、冷蔵庫と同じ方式のワインセラー。

ハイパワー・省電力と、性能だけ見れば一番優秀なのですが振動・騒音が少しネック。

最近のモデルは低振動になってきているので、寝室以外なら大きな問題ではないかもしれません。

 

本体価格は若干高めですが、電気代まで加味するとトータルの価格差はあまりないことも。

30本以上の保管や長期熟成を考えるならこの方式がおすすめです。

 

ワインセラーの冷却方式まとめ

方式 ペルチェ 熱吸収 コンプレッサー
価格
冷却能力
音・振動
耐久性
備考 コスパ重視 製品が少ない 大型ならコレ
  • デイリーワインの保管ならペルチェ方式でOK
  • 大量保管または長期熟成を考えるならコンプレッサー式が〇
編集長
小型のものはペルチェ、大型のものはコンプレッサーが主流です

 

ポイント2.保管本数

セラーのサイズ感

どのくらいの本数を保管するか、という問題です。

一般的に販売されているセラーは超小型のもので6本~、超大型のもので100本超とサイズはまちまち。

価格・設置場所・必要な本数などを天秤に掛けて選択していきましょう。

 

当然ではありますが、本数が多いものほど…

  • 価格が高く
  • サイズが大きく
  • 音や振動が大きく
  • 電気代が高く(100本クラスで夏場の電気代2,000~3,000円前後)

なっていきます。

サイズについては横を大きくするか縦を大きくするかで差はありますが、上のイメージ画像の通り50本クラスになると完全に冷蔵庫です。

冷媒などの関係上、思ったより奥行が大きいので購入前にしっかり確認しましょう。

 

大は小を兼ねるではありませんが、ギリギリの本数にするくらいなら少し余裕を持ったサイズがおすすめ。

冷却効率も良く、セール時にまとめ買い出来るのもメリットです。

 

サイズ別価格の目安
  • 10本クラス:1~3万円
  • 30本クラス:3~5万円
  • 50本クラス:10万円~20万円
  • 100本クラス:15万円~30万円

やはり売れ筋は30本前後までなので、それ以上の50本クラスから値段が跳ね上がる傾向があります。

高級ブランドのものはこれよりもっと高いものも。

 

編集長
20本前後のものがサイズや価格的のバランスが良くておすすめです

 

ポイント3.加温機能

『冷やす』だけでなく『温める』機能。

具体的にいうと、真冬で室温が10℃以下になった際でもワインを適温(14℃前後)に保つための機能です。

基本的にこの機能が必要になるのは年単位で熟成させたい場合だけです。

 

ワインは3℃~10℃前後(冷蔵庫など)で保管しても極端な劣化は見られませんが、熟成のスピードは遅くなってしまいます。

  • 年単位の『保存』 → 加温機能は不要
  • 年単位の『熟成』 → 加温機能が必要

と覚えておきましょう。

 

10万円以下のモデルの場合、加温機能はないものがほとんどです。

 

室温が氷点下になる場合

ワインが凍るのはおよそ-6℃前後ですが、凍らずとも0℃を下回ると流石に味に影響を与えます。

そうなる前に加温機能で温度管理を…と言いたいところですが、ほとんどのメーカーが氷点下での使用を想定していません

『室温2~3℃ → 庫内15℃』という使用についてはOKですが、そもそも室温が氷点下の場合にはセラー自体が故障する可能性があります。

 

氷点下にならない室内での使用が望ましいですが、やむを得ない場合には寒冷地仕様の冷蔵庫も検討しましょう。

 

その他のポイント

上記3点ほど重要ではないけど、あると嬉しい機能。

こちらもお財布と相談しながら…

 

加湿機能

乾燥しているとコルクが収縮してしまうため、ワインの保管は湿度65~80%が理想とされています。

デイリーワインであれば気にする必要はありませんが、長期熟成するなら検討したい機能。

ただし、加温機能同様に10万円以下のセラーには付いていないことがほとんどです。

 

 

編集長
水を入れたコップを置いて加湿するという方法も

 

縦置きスペース

一般的にワインは横にして保管するのが理想ですが、開栓後のワインは縦にした方が良いです。

『未開栓はセラー、開栓後は冷蔵庫』というのが一般的ではありますが、縦置きスペースがあれば開栓後もセラーに保管できるのがポイント。

 

 

編集長
もし検討するなら、棚板を外すことで横⇔縦の切り替えができるセラーがおすすめです

 

2室セラー

内部で部屋が分かれているセラー。

扉が分かれているものもあれば、扉は1枚、部屋は2つというものも。

  • 赤ワインと白ワインで温度を変える
  • 熟成用とデイリー使いで分けて開閉による温度変化を最小限に
  • ワインと、それ以外のものの保管用に

などなど、使い勝手の良い機能です。

 

編集長
場合によっては小型のセラーを2つ用意した方がいいかも!

 

予算1万円以下のおすすめセラー

フィフティ フォレストライフ(8本)

  • 価格:1万円弱~13,000円前後
  • サイズ:幅約25cm × 奥行約50cm × 高さ約45cm
  • 収納本数:8本
  • 冷却方式:ペルチェ式

1万円以下!と言っておきながら、安いところやセールでギリギリ1万円割るかどうかの商品です。

家電量販店だとポイント還元込みで実質1万円以下…という感じです。

 

同シリーズのセラーは全体的にコスパが良く、1万円台で12本、16本、18本…と展開しています。

サイズや予算などと相談しながら選んでみては。

 

予算2万円以下のおすすめセラー

【おすすめ】ルフィエール(12本)

  • 価格:15,000円前後
  • サイズ:幅約28cm × 奥行約57cm × 高さ約68cm
  • 収納本数:12本
  • 冷却方式:ペルチェ式

無難なデザインと優秀なコスパで人気のワインセラー。

サイズなどに問題がなければ、とりあえずこれを基準に考えていいと言える一台です。

 

12本から100本超のサイズまで幅広く展開していますが、特にコスパが良いのが12本のモデル。

12本以外のサイズはコンプレッサー式なので、少々割高になってしまいます。

 

アイリスオーヤマ(18本)

  • 価格:18,000円前後
  • サイズ:幅約35cm × 奥行約51cm × 高さ約65cm
  • 収納本数:18本
  • 冷却方式:ペルチェ式

安くてそこそこ性能のいい家電を作ることで知られるアイリスオーヤマ。

ワインセラーも手掛けていて、1万円台で18本・上下段で個別温度設定可能と破格のスペックです。

メーカーにこだわらないならコスパ抜群のセラー。

 

プラスキュー(8本)

  • 価格:13,000円前後
  • サイズ:幅約27cm × 奥行約53cm × 高さ約45cm
  • 収納本数:8本
  • 冷却方式:ペルチェ式

スタイリッシュなデザインと手頃な値段で人気のセラー。

コスパではルフェール・アイリスオーヤマに負けてしまいますが、木の棚板などデザイン面では軍配が上がるかも?

もちろん性能面も文句なし。

 

8本~24本まで展開していて、18本・24本のモデルは庫内が2つに分かれて個別温度設定が可能です。

 

予算3万円以下のおすすめセラー

ハイアール ラコルタ(6本)【小型省スペース】

  • 価格:25,000円前後
  • サイズ:幅約25cm × 奥行約52cm × 高さ約37cm
  • 収納本数:6本
  • 冷却方式:ペルチェ式

アイリスオーヤマと並び、安くてそこそこ家電で知られるハイアール。

本数も少なく決してコスパが良い訳ではありませんが、とにかく置き場所をコンパクトにしたい方におすすめです。

横1列×縦4段並びの『4本モデル』(18,000円前後)もあるので、幅がない場所に置く場合は検討してみてください。

 

プラスキュー(18本)

  • 価格:3万円弱
  • サイズ:幅約28cm × 奥行約57cm × 高さ約102cm
  • 収納本数:18本
  • 冷却方式:ペルチェ式

2列×9段の縦長なセラー。

一見大きく見えますが、高さ約100cmなので腰くらいまでのサイズです。

特徴は上3段(6本)と下6段(12本)で個別に温度設定ができること。(扉は1枚)

 

横4列×縦6段の24本モデルも同様に上下個別温度設定ができますが、こちらは約3万5000円。

横3列×縦6段の18本モデルは約25,000円。

高さを出したくない方は検討を。

 

ルフィエール(32本)

  • 価格:3万円円前後
  • サイズ:幅約41cm × 奥行約53cm × 高さ約81cm
  • 収納本数:32本
  • 冷却方式:ペルチェ式

30本クラスで3万円前後とコスパの良いモデル。

価格を抑えつつ、保管本数を確保したい方に。

 

予算5万円以下のおすすめセラー

さくら製作所 ファニエル(12本)

  • 価格:5万円前後
  • サイズ:幅約38cm × 奥行約51cm × 高さ約71cm
  • 収納本数:12本
  • 冷却方式:コンプレッサー式

日本製の人気ブランド、さくら製作所のワインセラー。

価格は少し高いですが、12本からコンプレッサー式・縦置きスペースありとハイエンドです。

予算が許すならおすすめのセラーです。

 

さくら製作所 ZERO CLASS(22本)

  • 価格:5万円前後
  • サイズ:幅約38cm × 奥行約53cm × 高さ約71cm
  • 収納本数:22本
  • 冷却方式:コンプレッサー式

高い冷却性能・断熱性など、廉価なセラーにはない安定した温度管理が魅力のハイエンドセラー。

内側にくぼみを付けることで、『ファニエル』とほぼ同じサイズなのに横4列の保管が可能です。

コンプレッサー式なのに音も小さく、価格に見合った満足感のある一品

 

32本モデル以上は上下段で個別温度調整が可能で、上段を最低0℃に設定することができます。

これにより、ビールや日本酒の保管にもおすすめ。

 

フォルスタージャパン(18本)

フォルスター ワインセラー

画像出典:Amazon

  • 価格:5万円前後
  • サイズ:幅約40cm × 奥行約53cm × 高さ約69cm
  • 収納本数:18本
  • 冷却方式:コンプレッサー式

業務用にも広く使われる、ワインセラーの一大ブランド。

加温機能もあり、温度の安定感など流石と感じさせる一品です。

地味なポイントですが、上の3段は若干斜めになっているので開栓後のワインを入れても漏れません。

 

ただ、フォルスターの魅力が出てくるのは54本クラス~など、大型のものという印象もあります。

18本クラスを買うのであれば、さくら製作所なども充分に張り合える性能です。

 

編集長
フォルスターの大型セラーは憧れ

 

5万円以上のおすすめセラーについて

個別の製品紹介は割愛しますが、ニーズ別のおすすめメーカーを紹介していきます。

 

価格を抑えて50本以上の大きめセラーが欲しい

  • ルフィエール
  • さくら製作所

価格の目安としては、50本クラスで10万円前後、100本クラスで15~20万円前後といったところです。

 

100本以上の超大型セラーが欲しい

  • アルテビノ
  • ユーロカーブ

どちらも大型高級セラーとして有名なメーカーで、長期熟成に重点を置いたセラーを展開しています。

アルテビノは一番小さいモデルで100本クラス(30万円~)、最大で300本超。

ユーロカーブは一番小さいモデルで70本クラス(40万円~)、最大で200本超。

 

加湿機能のあるセラーが欲しい

  • さくら製作所
  • フォルスタージャパン
  • アルテビノ
  • ユーロカーブ

さくら製作所の場合『ファニエル』以外のモデルには加湿機能が付いています。

他3社はいずれも長期熟成を視野に入れたセラーなので、全モデルで加湿機能あり。

 

加温機能のあるセラーが欲しい

  • フォルスタージャパン
  • ユーロカーブ
  • アルテビノ

長期熟成を前提としたセラーなので、しっかりと加温機能も備えています。

ただし、室温が氷点下の場合などには設定温度を維持できない、故障などの恐れもあるので注意しましょう。

 

まとめ

  • 1万円以下:フィフティ
  • 3万円以下:ルフィエール、プラスキュー、アイリスオーヤマ
  • 5万円以下:さくら製作所、フォルスタージャパン

ざっくりまとめると、上記のメーカーを覚えておけば大失敗することはありません。

安い買い物ではないので、設置スペースや必要本数なども考慮しながらじっくり検討しましょう!

 

編集長
可能なら実際に店頭で見ることをおすすめします!

 

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