基礎知識・雑学

全問正解できたらソムリエレベル!?ワインクイズ【超上級編】

投稿日:2019年9月7日 更新日:

ワインクイズ超上級編

あなたの知識はどのレベル?

ワイン・クーイズっ!

 

このクイズは【超上級編】です、全問正解目指して頑張ってください!

ワインの歴史や醸造方法についての知識なども求められる難問、全20問のボリュームです。

※ソムリエ試験問題とは全く異なる問題です。

 

レベル設定の目安

  • 超初級編:ワインを飲まない人でも全問正解当たり前!
  • 初級編:ワイン好きなら全問正解できるはず!
  • 中級編:全問正解できたらかなりのワイン通!
  • 上級編:これが解けたらワイン博士!
  • 超上級編:ソムリエレベル…!?
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編集長
全問正解できたら本当に凄い!

さっそくクイズ スタート!

『日本ワイン』と表示することが許されるのは?
国産ワインの『表ラベルに産地を表示』する条件は?
マスカット・ベーリーAの原産地は?
ホームにぶどう棚があることで有名な日本の駅は?
日本以外で甲州種がワイン製造に使われている国は?
1973年に格付けの改定で2級から1級に昇格したボルドーのシャトーは?
ボルドー五大シャトーの基準ともなる格付けが制定されたのは?
この中でブルゴーニュ地方ではないのは?
シャンパーニュの二次発酵のためにシロップを添加することをなんという?
シャンパーニュは二次発酵のためのシロップ添加後、最低何ヶ月熟成させないと出荷できない?
世界中で最も売れているロゼワインの一つ、マテウス・ロゼはどこの国のワイン?
オレンジワインの起源とされている国は?
世界三大貴腐ワインの産地ではないのは?
平均的なワインのアルコール発酵で酵母の活動が止まる度数は?
マロラクティック発酵の際、乳酸菌によって分解されるものは?
フランスワインの原産地呼称を定めるAOC法が制定されたのは?
ニューヨーク近代美術館に展示されているリーデルのワイングラスは?
パーカーポイントの配点、正しいものは?
1985年、オーストリアワインに不正添加されていたことが大きな問題となった成分は?
ボージョレ・ヌーヴォーなど短期間で醸造するための『マセラシオン・カルボニック』はどのような環境下でブドウを発酵させる?
ワインクイズ【超上級編】
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問題解説

『日本ワイン』と表示することが許されるのは?

→答え:国産のブドウを100%使用して国内で醸造

2015年に国税庁が策定した告示により、以下のように定められています。

  • 国産ワイン:国内で醸造されたもの(ブドウやその果汁の産地は問わない)
  • 日本ワイン:国産のブドウを100%使用し、国内で醸造されたもの

つまり、『国産ワイン』よりも『日本ワイン』の方がより厳格なルールとなっています。

 

国産ワインの『表ラベルに産地を表示』する条件は?

→答え:使用するブドウの85%以上を収穫、醸造した地域

前の問題と同じく、国税庁の告示により定められています。

例えば塩尻のブドウを70%、北海道のブドウを30%使用して国内で醸造した場合、『日本ワイン』ではありますが、表ラベルに産地を表示することはできません。

また、海外原料を使用した場合には裏ラベルへ『濃縮還元果汁』等と明示することが義務付けられています。

マスカット・ベーリーAの原産地は?

→答え:新潟県

現在の新潟県上越市で、川上善兵衛がワイン醸造のために日本の土壌や気候に合ったブドウを交配する中で生まれたのがマスカット・ベーリーAです。

アメリカ系のベーリー種とヨーロッパ系のマスカット・ハンブルク種の交配によって誕生。

1927年に交配、1931年に結実、1940年にワイン用推奨種として公表されました。

 

ホーム上にぶどう棚があることで有名な日本の駅は?

→答え:塩尻駅

ワインの名産地として知られる長野県塩尻の塩尻駅には、駅のホーム上にぶどう棚が設置されています。

品種はメルローで、ちゃんと毎年収穫、醸造もされているそうです。

なお、他の選択肢も全てワインの名産地。(かみのやま駅は、正しくは『かみのやま温泉駅』)

 

日本以外で甲州種がワイン製造に使われている国は?

→答え:ドイツ

少量ながら、日本人が苗木を持ち込んだ甲州がドイツのラインガウ地方で栽培、醸造されています。

(現在はドイツへの苗木の持ち込みは違法)

 

ボルドー五大シャトーの基準ともなる『グラン・クリュ格付け』が制定されたのは?

→答え:1855年

1855年のパリ万博の際、時の皇帝ナポレオン3世が訪問客に向けてボルドーワインを展示するために格付けを用意したのが始まりです。

当時は品質と価格が直結していたため、市場価格と仲買人による評判などを基準にランク付けされ、以後ボルドーワインの格を決める極めて重要な指標となっています。

 

1973年にグラン・クリュ格付けの改定で2級から1級に昇格したボルドーのシャトーは?

→答え:シャトー・ムートン・ロートシルト

1855年に制定されたグラン・クリュ格付けは、現在に至るまで以下の2つしか変更がありません。

  • 1856年、シャトー・カントメルルが5級に追加
  • 1973年、シャトー・ムートン・ロートシルトが2級→1級に昇格

このほか、シャトーの分割・統合により増減はありますが、新規に追加されたもの、格付けに変更があったものは上記だけです。

 

この中でブルゴーニュ地方ではないのは?

→答え:プイィ・スュル・ロワール

プイィ・フュメで知られるプイィ・スュル・ロワールは、地理上は『ブルゴーニュ地域圏』ですがAOCにおいては『ロワールワイン』に分類されます。

 

シャンパーニュの二次発酵のためにシロップを添加することをなんという?

→答え:ティラージュ

  • ティラージュ:二次発酵のためにシロップを添加すること
  • ルミュアージュ:瓶を徐々に傾け、首の部分に澱を集めること
  • ドザージュ:澱を除去した後、仕上げにシロップを添加すること
  • アッサンブラージュ:複数の品種、区画、年度の原酒をブレンドすること

 

シャンパーニュは二次発酵のためのシロップ添加後、最低何ヶ月熟成させないと出荷できない?

→答え:15ヶ月

前の問題の答えになってしまうのでくどい書き方をしましたが、『ティラージュ後、最低15ヶ月寝かせないと出荷できない』となります。

これがヴィンテージシャンパーニュの場合には最低3年(36ヶ月)寝かせる必要があります。

 

世界中で最も売れているロゼワインの一つ、マテウス・ロゼはどこの国のワイン?

→答え:ポルトガル

一見するとドイツワインのようなボトルですが、産地はポルトガル。

世界130ヶ国で販売され、日本にも1970年代から輸入されているワインです。

 

オレンジワインの起源とされている国は?

→答え:ジョージア

元々ジョージアで伝統的に作られていたワインですが、国際市場には殆ど出回るがありませんでした。

1998年、イタリアのワイン生産者がジョージアワインに着想を得て、現在のオレンジワインを生産したのが世界的に広まったきっかけです。

なお、ジョージアではこのワインのことを『アンバーワイン』と呼びます。

 

世界三大貴腐ワインの産地ではないのは?

→答え:オーストリア・ブルゲンラント地方

  • フランス・ソーテルヌ地方
  • ハンガリー・トカイ地方
  • ドイツ・ライン地方/モーゼル地方

この3つが世界三大貴腐ワインとされています。

ドイツはの貴腐ワインは『トロッケンベーレンアウスレーゼ』の名でも知られています。

 

平均的なワインのアルコール発酵で酵母の活動が止まる度数は?

→答え:約16度

酵母の種類にもよりますが、通常のアルコール発酵は16度前後で酵母の活動が止まり、これ以上アルコール度数が上がらなくなります。

つまりこの辺りが醸造酒の限界で、これより高い度数のお酒を作るには、蒸留するかアルコールを添加するのが一般的。

アルコールを添加し、度数を高めたワインは酒精強化ワインと呼ばれます。

 

マロラクティック発酵の際、乳酸菌によって分解されるものは?

→答え:リンゴ酸

アルコール発酵の後に行われる発酵工程で、酸味を抑えたりワインの品質を安定させることを目的として多くのワインで行われます。

乳酸菌を添加することでリンゴ酸を乳酸と二酸化炭素分解する反応で、リンゴ酸(Malic acid)が乳酸菌(Lactic acid)に変化する発酵(Fermentation)ということで『Malo-Lactic-Fermentation』(MLF)と呼ばれます。

 

フランスワインの原産地呼称を定めるAOC法が制定されたのは?

→答え:1935年

ワインだけでなく、フランスの農業製品であるチーズ、バター、ブランデー、ラム等の品質や原料の偽装を防ぐために整備・改定されてきた法律です。

現在のAOC法は1905年に原形ができ、1919年に前身が制定、1935年7月30日に現在のAOC法ができました。

 

地域により差はありますが、AOCで規定されるものは以下の9項目です。

  • 生産地域
  • 品種
  • 最低アルコール度数
  • 最大収穫量
  • 栽培方法
  • 剪定方法
  • 醸造方法
  • 熟成方法
  • 試飲検査

ボルドーワインは地方・地区・村レベルで区分され、ブルゴーニュワインでは更に畑単位にまで区分されます。

 

ニューヨーク近代美術館に展示されているリーデルのワイングラスは?

→答え:ブルゴーニュ・グランクリュ

リーデルのグラスは世界のワイングラスを大きく変えたと言われています。

その洗練されたデザインと影響の大きさから、1958年に開発された『ブルゴーニュ・グランクリュ』がニューヨーク近代美術館(MoMA)に展示されています。

 

パーカーポイントの配点、正しいものは?

→答え:基礎点50、味わい20、香り15、熟成見込み等10、色・外観5

アメリカのワイン評論家、ロバート・M・パーカーによる採点。

あくまでパーカー個人の好みによる評価なのですが、世界的に注目され過ぎてしまったために『パーカーポイントが高い = 良いワイン』のような価値観ができてしまった側面もあります。

 

1985年、オーストリアワインに不正添加されていたことが大きな問題となった成分は?

→答え:ジエチレングリコール

人体に毒性のある成分なのですが、甘口のワインに添加すると高級ワインのような味わいになる

この事件により一時オーストリアワインの世界的評価は急落しましたが、その後世界一厳しいともいわれるルールが定められ、今は信頼を回復しています。

なお、ジエチレングリコールは不凍液(氷点下でも凍らない機械の循環液)に使われる成分で、他の選択肢も全て不凍液に使われるものです。

 

ボージョレ・ヌーヴォーなど短期間で醸造するための『マセラシオン・カルボニック』はどのような環境下でブドウを発酵させる?

→答え:炭酸ガスを充満させる

通常のアルコール発酵では破砕後に酵母によって発酵が行われますが、破砕せずに炭酸ガスを充満させることでブドウが持つ酵素によって発酵が起きます。

人為的にタンク内にガスを充満させることもありますが、ボージョレなどの場合にはタンクにブドウを詰め、自重で潰れたブドウから発生する炭酸ガスを充満させるのが一般的です。

重要なのは酸素を遮断することなので窒素ガスでも同様のことが起こりますが、あまり使われることはありません。

 

おまけ:ボツになった問題集

難易度設定や、ジャンルの偏りなどでボツになってしまった問題を紹介します。

編集長
最後のとかただの嫌がらせでは…

 

甲州がOIVに品種登録されたのは?

→答え:2010年

編集部コメント:ちょっと日本ワイン問題多すぎますね。

 

甲斐ノワールは何と何の交配?

→答え:ブラック・クイーンと甲州

編集部コメント:こちらも日本問題なのでちょっと割愛。

 

ボルドー五大シャトーのうち唯一メドック地区でないものは?

→答え:シャトー・オー・ブリオン

編集部コメント:これは上級でもいいんじゃない?五大シャトー問題多いし。

 

ワイン評論家ロバート・B・パーカーの生年月日は?

→答え:1947年7月23日

編集部コメント:もうワインの問題じゃない。

 

マスカット・ベーリーAは川上善兵衛による交雑番号何番?

→答え:3986番

編集部コメント:知るか!!!

 

まとめ

ワインクイズ【超上級編】結果はいかがでしたか?

これが解けた方は本当にワイン通…編集部が束になっても敵わないと思います。

 

編集長
超初級から全5編60問、お楽しみ頂けたなら幸いです!

 

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